院長あいさつ

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汐田総合病院 院長 宮澤 由美

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 汐田総合病院の歴史は1953年に「働く者の医療機関」としてスタートした旧汐田診療所まで遡りますが、1960年の病院化、1987年の総合病院化、2001年の新築移転を経て、団塊の世代が後期高齢者になる2025年を迎えようとしています。横浜市鶴見区も京浜工業地帯の街から、高齢者や障害者、外国人な>ど多様な人が多様な価値観をもって暮らす街へと変わってきました。 

 全国的には人口減が進む中、首都圏の当院を取り巻く環境はまだ緩やかな人口微増が続き、中でも高齢人口の大幅な増加とともに更なる医療需要・介護需要が見込まれる地域です。その中で中核病院をはじめとする近隣の医療機関との機能分化と連携を深め、無料低額診療事業を核として、無差別・平等の地域包括ケアの拠点となるような病院を目指します。さらに、当院の目指すべき方向性として、「高機能ケアミックス病院」から「地域生活支援病院」への転換を図ります。「地域生活支援病院」とは一定の急性期・救急機能を備えながらも、回復期病床が充実した、地域住民の生活を医療を通して支援することに重点をおく病院です。差額ベッド料がなく、経済的要因で差別をせず、社会的弱者に寄り添う、無料低額診療施設としての社会的使命を果たすことは開院以来、守り通してきた理念です。理念を守りつつ、時代の変化に柔軟に対応できる医療機関でありたいと思っています。

韓国の春川市老人専門病院と姉妹病院連携協定を締結しました(2026年8月11日)

 2025 年 12 月に春川市老人専門病院の周永洙(ジュ・ヨンス)院長一行が当法人グループを来訪され、医療・介護の実践を視察し、意見交換を行う中で、「無差別平等の医療介護の実践」という理念に深い共鳴をされ、姉妹病院連携協定を提案されました。その後、当法人でも日韓共通の課題である超高齢社会への対応について、継続的な交流と知見の共有を図るべきとの機運が高まり、このたび、7月29日から31日まで、韓国江原道春川市を訪問し、協定を締結して参りました。
 今回の渡韓では協定締結式以外に、春川市老人専門病院、春川市役所・保健所、春川市南部老人福祉館、江原大学病院を視察することができ、医療・居住・日常生活支援とデジタルが一体となったワンストップ支援体系について学ぶことができました。最近、日本で取りざたされる医療DXは韓国では医療DX,AXと表現されることが多く、AIを医療のシステムに取り入れた先駆的な試みがなされていました。
 日本の隣国である韓国とは長い歴史の中で、日本の侵略という許されない過去があることを認めながらも、医療・介護分野における情報交換・人材交流・研修などを通じて相互の発展を目指した連携を模索していきます。国境を越えた医療・介護従事者の連帯がまた一つ始まりました。