倫理についての取り組み

汐田総合病院 臨床倫理における基本方針

当院は基本的人権はもとより、当院の「理念・基本方針」に基づき、患者にとって最も望ましい医療を
追求し実現するため、臨床倫理における基本方針を策定します。

  1. 患者の人間としての尊厳と権利を尊重し、その患者にとっての最善の医療・ケアを実践します。
  2. 患者の知る権利を尊重し、十分な説明と同意による自己決定に基づいた医療を行います。
  3. 当院における新たな治療の実施や、適応外使用医薬品の検討、臨床研究、倫理的な問題を含むと考えられる医療行為などについては、関係法規や各種ガイドラインなどを遵守し、倫理委員会などで十分な審議を行い、適切な対応を決定します。

*上記に従い、医療・ケアの方針を決定するが、最善の医療を提供しようとする医療者の立場と患者本人の自己決定やその権利を擁護をする立場との両者の間に倫理的な乖離が発生する場合がある。その際は、倫理委員会や複数の専門職を含めた医療・ケアチームによる倫理カンファレンスで検討すること。

汐田総合病院 倫理委員会
2024.1.5 策定
2024.2.9 承認

 

汐田総合病院「宗教的理由による輸血拒否に関する方針」

・当院では「相対的無輸血」にて対応することを原則とします。
 可能な限り無輸血での治療を行いますが「輸血以外に救命の手段がない」事態に至った場合は輸血を行います

・患者やその家族/親族が提示する面積証明書など(絶対的無輸血に関する書類)には署名は行いません。
 宗教的理由で輸血拒否を望む患者に対して、そのことが理由で診療の拒否はしません

・同意が得られない場合は他院での治療をお勧めします。

絶対的無輸血:患者の意思を尊重し、たとえいかなる事態になっても輸血をしないという立場・考え方
相対的無輸血:患者の意思を尊重して可能な限り無輸血治療に努力するが、「輸血以外に救命の手段がない」自体に至った時には輸血をするという立場・考え方

汐田総合病院 倫理委員会
2023年2月1日