院長あいさつ-2026年度は平和を願い、行動する年です(

2026年度は平和を願い、行動する年です(2026年05月12日)

 2026年度が始まりました。今年は桜が咲くのが早く、当法人の入職式には汐田総合病院名物のみやこ桜は散りながら新入職員を迎えました。昨年度は「地域住民の医療を受ける権利を保障するために医療機関の維持存続への支援を求める請願署名」にご協力頂き、ありがとうございました。多くの方のご理解とご協力をいただき、全国では84万筆を超える署名を集めることができ、4月8日国会に提出いたしました。2026年診療報酬改定「本体」も3,09%上昇と実に30年ぶりの改定幅を勝ち取ることができましたのも皆で力を合わせた賜物と感謝いたします。
 しかし、常に世界情勢は動くもので、2月28日にアメリカとイスラエルがイランを攻撃したことから始まったイラン戦争が長期化する懸念が払しょくできないまま、あらゆる場面で影響が出始めています。ホルムズ海峡の通行が何らかの形で制限されることからくる原油供給不足が広くひとびとの生活の不安と心配をもたらし始めています。医療機関も例外ではなく。診療に必要な医療器材の多くが石油化学製品であり、価格上昇はせっかくあがった診療報酬ではすでに賄いきれないところまで来ています。また診療材料供給不足は診療の制限につながり、地域住民に必要な医療・介護を提供するという自らの使命が果たせず、経営的な打撃も伴う新たな大きな試練となりつつあります。当院の歯科診療でもすでにエプロンを半分に切って使い、節約する事態が起きており、これが広がり、ひいては診療に制限が加わる事態を強く危惧するものです。
 昨年は戦後80年目にあたり、あちこちで平和を願う行動が繰り返されました。国会で繰り広げられる論戦では必ずしも平和についての考え方が一致するばかりではないことが痛感されます。日本で生まれ育った者として、日ごろ地域住民の命と健康を守ることを生業とする医療従事者として、日本はもちろん世界平和を心から願います。2026年度は願いを行動にかえる年としたいと思います。