健康コラム

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新しい小児科ワクチンについて

うしおだ在宅クリニック 小児科 冨澤 明子 医師

 新年あけましておめでとうございます。小児科が病院から在宅クリニックに移転して早一年が過ぎました。狭い待合で何かとご不便をおかけしており、これを解決するために現在はWeb予約優先制を導入しています。しかし突然の発症などで当日予約が取れない患者様も、予約の間に拝見させていただきますので、お気軽にご受診ください。
 今回は予防接種で最近変更のあった2点をお伝えいたします。

 

5種混合ワクチン
 このワクチンは従来の4種混合ワクチンとインフルエンザワクチンの両方の効果を持ち、生後2カ月から1歳前に4週間毎に3回、1歳以降に1回追加で接種します。接種回数に変更はありません。追加ワクチン接種時期は標準的には3回目接種から1年後ですが、希望があれば最短6カ月あけて接種が可能です。保育園に入園する、海外赴任に付き添うなど事情がある場合はお声掛けください。

子宮頸がんワクチン
 子宮頸がんの主な原因はヒトパピローマウイルスで、感染後の一部の症例で発症します。初期症状はほとんどなく、健診で偶然見つかるか、進行してから不正性器出血などで発見されます。20代の罹患も多く認めますが、発症ピークは40代で、性交渉で感染します。進行してから発見された場合は、子宮全摘など外科治療の必要もあり、出産希望の女性には大きな問題です。
 現在、公費(無料)定期接種対象は女性で小学6年生から高校1年生までです。シルガード9という新しい製品が認可され、従来のワクチンと比較し、カバーするウイルスの型数も拡大し、これまで大きな副作用なく接種出来ています。
 標準的には半年間で3回の筋肉注射です。15歳未満で開始する場合は2回法も選択できますが、3回法と同じワクチンを使用するので3回法を選択した方が効果は上がります。

ご家族と一緒に成長を見守る役割
 小さい頃に当院に通院され、今は成長して受診機会がなくなったお子さんが、兄弟のワクチン接種などの付き添いで来院されることがあります。お子様の成長をご家族と一緒に見守ることができるのが、小児科診療の喜びかなと思って日々診療しています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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