健康コラム

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皮膚アレルギー

汐田総合病院皮膚科 高田裕子医師

 

皮膚アレルギーとは

 原因物質に触れたり、口から摂取することで、皮膚に痒みや赤み、水疱などを生じるものを「皮膚アレルギー(一般的にいうかぶれ)」と言います。しかし何かが触れて赤くなるもの全てが皮膚アレルギーではありません。「刺激反応」と言い、アレルギーではなく、触れたことの刺激による皮膚変化のこともあります。この2つは症状の範囲や検査結果で区別することができます。
 刺激反応では原因物質が触れた部位にのみ症状が出ますが、アレルギーであれば触れた部位を超えて症状が出ます(検査については後述します)。

 

アレルギーの種類

 皮膚アレルギーは大まかに2種類に分けられます。皮膚に原因物質が触れてすぐに反応の出る「即時型」と、接触してから数時間もしくは長いと数十年経過してから反応の出る「遅延型」です。
 即時型の原因物質には食物(卵、蕎麦、ナッツ、小麦)、ゴム(ラテックス)、薬剤などがあります。これらを摂取(接触)して数分で呼吸が苦しくなったり、蕁麻疹が出たりします。場合によってはショック状態になることもあります。
 遅延型の場合は染毛剤、眼鏡、インプラント、靴など日常生活で使用する多彩なものが原因になります。食品では乳製品や米、小麦、酵母などが原因になると言われていますが、遅延型はすぐにアレルギー症状がでないため、食物は診断が難しいと言われています。

 

アレルギーの検査

 検査としてはプリックテスト(即時型)とパッチテスト(遅延型)が主流です。プリックテストは原因物質を液体にしたものを皮膚にたらし、そこに専用の小さい針を刺します。それによって極少量の液体が皮膚の中に入ります。15分後に大きな赤みや腫れがあれば陽性と判断します。極少量でもショック症状を起こす人がいるので、検査の時は緊急対応できる準備が必要です。
 パッチテストはプリックテストよりも大がかりです。原因と考えられる物質を液体やクリーム状にしたものを背中に貼り、約2日間は貼りっぱなしで生活します。その間はお風呂には入れません。夏場は汗をかいて痒くなり、結構辛いです。48時間後(剥がした日)と72時間後(剥がした翌日)に赤みを判定します。ですので、検査のために週3日の通院が必要になります。
 どちらの検査も材料と設備が必要になるため、どこの病院でも出来るわけではありません(当院でも出来ません)。
 次回は具体例を挙げてさらに詳しく皮膚アレルギーについてご説明します。

 

《次号に続く》

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