健康コラム

掲載日:2019年12月5日

頭痛について


汐田総合病院 神経内科
髙橋 晃弘医師

 慢性的な頭痛の原因で一番多いのが「肩こり」。この肩こりが原因でなる頭痛を緊張型頭痛と言います。頭全体が締め付けられるような痛みが特徴で、肩や後頸部の筋肉の硬さを触知できます。日常的なストレス、運動不足、過労、睡眠不足も原因の一つです。マッサージ、運動、鎮痛薬で治療します。

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 片頭痛は紀元前から知られている病気です。閃輝暗点(チカチカした光が見えて視野が欠け、時間とともに広がる)を前兆として伴うことがあります。頭痛の多くが片側性で、激しい吐き気を伴うズキンズキンとした痛みが特徴です。睡眠によって軽快します。女性に多く、生理との関連性もみられます。治療薬として麦角アルカロイド系の薬剤(トリプタン製剤、エルゴタミン製剤)と予防薬があります。

 群発頭痛は頻度は少ないですが、男性に多く、片側性で目から側頭部の灼熱感から始まり、夜間に突き刺されるような激しい、耐え難い痛みが生じる頭痛です。連日連夜二週間程度続きます。季節性に生じる例が多くみられ、治療は酸素吸入や麦角アルカロイド系鎮痛薬が用いられます。

 大後頭神経痛は、片側性で後頭部から頭頂部にかけて表在性の痛みで、間欠的で電気の走るような、持続の短い神経痛です。後頸部に圧痛点があり、指で強く圧迫すると痛みが誘発されます。疼痛は数日で軽快・消失しますが、肩のマッサージや鎮痛薬を使用することもあります。

 くも膜下出血は、突然性の激しい頭痛です。頭痛は頭全体のことが多いですが、後頭部が痛い場合もあります。嘔気や嘔吐がみられ、全身けいれんや意識障害を起こすこともあります。くも膜下出血が疑われたら安静にしてすぐに病院を受診し、頭部CTやMRIなどの検査が必要です。

 髄膜炎は頭蓋内の感染症の一つです。ウイルス性、細菌性、稀に真菌性があります。急性と亜急性があり、主な症状は頭全体の激しい頭痛、嘔吐と発熱です。通常の明るさでもまぶしく感じたり、眼球を動かすと眼の奥が痛む、下を向くと後頸部が痛むなどの症状を伴うこともあります。病院を受診して、頭部画像と髄液検査が必要です。

 そのほかの頭痛の原因には、脳腫瘍、外傷、脳出血、脳梗塞などがあります。今までにない強い頭痛や、突然の激しい頭痛、発熱を伴う頭痛、意識がもうろうとなるなどの頭痛であれば、すぐに病院を受診しましょう。

 神経内科では頭痛を始め、物忘れや手足のしびれ、歩きにくいなど多くの症状をみる内科です。頭痛でお悩みの方はもちろん、前述の症状がある方は神経内科へご相談ください。