健康コラム

掲載日:2019年12月26日

肌のカサカサ、皮脂欠乏症について


汐田総合病院 皮膚科 高田 裕子医師

入浴後に保湿剤を

 夏が終わり、外出する時に上着が必要になる頃から空気が乾燥してきます。「お風呂に入ると体が痒くなる」「皮膚が粉をふいたようになる」という声が聞かれます。
 これは「皮脂欠乏症」といって、皮膚の水分を保持するための皮脂が少なくなった状態です。

 こういった痒みやカサカサを予防するには乾燥が気になり出す少し前から、入浴後に保湿剤を塗ることが大切です。肌がまだ湿っている時に保湿剤を塗布するほうが乾燥してから塗布するよりも効果があると言われています。入浴後早めに塗ってください。

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湿疹による痒みに注意

 同じ頃から腕や足、背中に湿疹ができて痒いと受診される方もいます。これは乾燥した皮膚(皮脂欠乏症)に衣類などが擦れることが刺激になって、湿疹ができる「皮脂欠乏性湿疹」です。湿疹ができてしまうと保湿剤だけでは痒みを止めるのは難しいので、保湿剤とステロイド外用薬を併用して使います。

 入浴時に擦ると気持ちがいいと言われる方もいらっしゃいますが、タオルなどで強く洗うと必要な皮脂も除去されてしまい、余計に乾燥してしまうので、石鹸を泡立てて手で優しくなでるように洗ってください。

 手の届かない痒いところは孫の手で引っ掻いていると話される方には、孫の手に薬をつけてそれを背中などに塗るように説明しています。

 痒みは掻いてしまうと一時的に楽にはなりますが、掻き壊してしまうと傷になったり痛くなったりします。しかし、痒みを我慢するのはかなり辛いものです。

 痒い時には掻かないで、まずは市販の薬でもいいので痒い部分に塗ってみてください。それでも痒みが落ち着かない場合は、使った外用薬を持って(あるいは使用した薬の名前がわかるようにして)、皮膚科を受診することをお薦めします。