薬剤部
2026.5更新
基本方針
「医薬品安全管理体制を見直し、医薬品安全の質の向上を目指す」
業務内容
①調剤業務
1)内服・外用調剤
主に入院患者さまに対して、処方箋に基づいた調剤を行っています。用法用量、重複投与、相互作用など、処方箋の内容を確認します。処方内容に確認事項がある場合は処方医に疑義照会をしてから調剤をすることで、薬の適正使用に務めています。
当院では、安全性の観点から自動錠剤分包機を用いた一包化調剤を基本としておりますが、退院後の生活を考慮し、適正な調剤形式の評価を入院中に行い、柔軟に対応しています。
経口投与ができない方や、錠剤での服用が難しい方に対して、当院では簡易懸濁や、直前粉砕を行い、投薬をしております。工夫が必要な薬を別包装とするなど、他職種も分かりやすいように調剤しています。
また、バーコードを用いた確認体制や、マニュアル整備を通じて、日々安全性の向上に取り組んでいます。

2)注射調剤
溶解液、配合変化、投与速度など、処方箋の内容を確認した後、注射処方箋を基に患者さま毎に薬をセットしています。また、血中薬物濃度解析(TDM)を、解析ソフトを用いて随時行っています。安全で有効な治療が進められるよう、処方設計案を医師に報告しています。
②無菌製剤調製業務
1)末梢静脈栄養、中心静脈栄養
クリーンベンチで末梢静脈栄養や中心静脈栄養の調製を無菌的な環境で行っています。
2)抗がん剤
注射の抗がん剤を使用する全ての外来・入院患者さまを対象に、適切な投与量や投与間隔の確認、治療計画の管理を行っています。医療スタッフの抗がん剤暴露防止のため、閉鎖式接続器具を導入しています。

③病棟業務
1)薬剤管理指導業務
ベッドサイドにて入院患者さまに対し、在宅加療を見据えた服薬支援をしています。服薬開始時の効果や副作用、服用方法などの説明に加え、服薬開始後の効果の有無や副作用チェックを行っています。
2)病棟薬剤業務
入院時には患者さまの持参薬鑑別を行い、退院時には保険薬局等への情報提供に取り組んでいます。
また、配薬カートへの薬のセットを薬剤師が行っており、医療安全の向上と業務効率化に寄与しています。
更に、病棟内の管理薬や常備薬の数を毎日確認する事で、必要時に薬を適切に使用できるよう管理しています。

④DI業務
各職種への薬の情報提供、院内DIニュースの作成、新規採用薬情報のシステムへの反映、院内外の勉強会の調整を行っています。
⑤医薬品管理業務
医薬品の適正環境下での保管や使用期限等の品質管理を行っています。また、入院患者さまに安定した医薬品の供給ができるよう、適正在庫数の確保に努めています。
更に、積極的に後発品やバイオ後続品へ採用切り替えを行うことで、病院の医薬品購入額の削減、医療費削減、患者さまの負担軽減に貢献しています。

⑥チーム医療
1)NST(栄養サポートチーム)
週1回の多職種で行うNST回診とその後のカンファレンスへ参加し、栄養療法や使用薬の検討を患者さま毎に行っています。当院薬剤部のNST専門療法士も参加しています。
2)ICT(感染制御チーム)、AST(抗菌薬適正使用支援チーム)
当院には感染防止対策を行うICTと、抗菌薬適正使用を推進するASTの2チームがあります。
ICTは院内ラウンドを通じて病院内の環境整備を行い、院内感染防止に努めています。
ASTは週1回、広域スペクトル抗菌薬投与中の患者さまを中心に、その抗菌薬の使用が適切かどうか評価し、フィードバックを行っています。
3)褥瘡回診
週1回の褥瘡回診にて、患者さまの褥瘡の状態を皮膚科医等と確認し、使用する外用薬の払出を行っています。また、対象患者さまの内服薬・注射薬による褥瘡への影響を評価しています。
4)術後疼痛管理チーム
手術後の患者さまの痛みを管理するため、麻酔科医・看護師と共にチームで回診しています。担当薬剤師は、手術後の患者さまへの服薬指導、痛み・吐き気などに対する処方提案、病棟薬剤師との連携を主に行っています。

⑦各種委員会
がん化学療法委員会、薬事委員会、クリニカルパス委員会等、多数の委員会に薬剤師も参加しています。

職場の体制 2026年5月現在
薬剤師:14名
事務職員:2名
⚫︎薬剤部の紹介
当院は、急性期病棟、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟、地域包括医療病棟を備えている多機能病院です。入院から退院まで一貫して見届けることができるため、病院薬剤師として幅広い業務に関わることができます。急性期、地域包括医療病棟では、迅速な薬物治療への対応や他職種とのコミュニケーションを通じて、チーム医療への積極的参画を中心に行っています。回復期、地域包括ケア病棟では、主に退院後の生活変化を踏まえた薬剤調整の処方提案等を行っています。
また、入院中の使用薬やがん化学療法のレジメンを、お薬手帳に貼って保険薬局に情報提供するなど、薬薬連携にも力を入れています。
多様な経験を通じて、薬剤師としての専門性を高めることができる環境です。
⚫︎薬剤部の特徴
・当薬剤部は、職員の世代が幅広く、多様な経験を持つ職員が在籍しています。そのため柔軟性に富み、意見交換がしやすい環境です。課題が見つかった際には、改善策を検討し即実行に移します。業務改善、効率化に積極的に取り組むことができ、やりがいのある環境です。
・産前産後休暇・育児休暇を取得した方や時短勤務の方も複数人おります。男女とも取得中です。お子さんの急な発熱等での早退・遅刻・欠勤も、他の出勤者全員でカバーする体制があるので、安心して子育てと仕事の両立ができます。
・希望休も取りやすいため、仕事とプライベートのバランスを取りやすい環境です。学会や勉強会への参加も考慮してシフト調整されるため、スキルアップも望めます。

出身校 (50音順)
北里大学(〇)
昭和大学(〇)(現:昭和医科大学)
昭和薬科大学(〇)
帝京平成大学
東京薬科大学
東京理科大学(〇)
東北薬科大学(現:東北医科薬科大学)(〇)
新潟薬科大学(〇)
武庫川女子大学
武蔵野大学(〇) 〇は6年制大学卒業者も含まれる大学です
教育・研修
新人教育
仕事内容については先輩全員から学ぶことができ、進捗状況については担当の先輩がついて確認をしていきます。
全病棟をひと通り体験した後、1年目の後半頃から病棟担当として配属されます。その後も、薬剤部内業務も行いますので、年次関係なく幅広い業務内容を行うことが出来ます。
また、チーム医療にも参画し、先輩がどのように考え実践しているのか、多職種とどのように連携を図っているのか、間近で見ることができます。
各種認定資格
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 2名
日本静脈経腸栄養学会 NST専門療法士 2名
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 4名
日本麻酔科学会 術後疼痛管理研修修了者 1名
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 2名
日本病院薬剤師会 感染制御専門認定薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 1名
日本アンチドーピング機構 認定スポーツファーマシスト 2名 他複数あり
学会発表等
日本病院薬剤師会関東ブロック第46回・48・53回学術大会 ポスター発表
日本癌治療学会第54回・55回・56回・58回 ポスター発表
日本社会薬学会第36年回 ポスター発表
かながわ薬剤師学術大会15回 口頭発表およびポスター発表
第34回日本医療薬学会年会ポスター発表2023
第63回日本癌治療学会学術集会 ポスター発表
薬学生受け入れ
1)実務実習
認定実務実習指導薬剤師を中心に薬学5年生の実務実習受け入れを行っています。
⚫︎大学:北里大学、昭和薬科大学、横浜薬科大学 等
2023年度 Ⅱ期:3名 Ⅲ期:3名 Ⅳ期:3名
2024年度 Ⅱ期:2名 Ⅲ期:2名 Ⅳ期:2名
2025年度 Ⅱ期:2名 Ⅲ期:2名 Ⅳ期:2名
2)インターンシップ
高校生の夏休み半日体験や薬学生インターンシップ(1年生~)も行っています。
⚫︎大学:北里大学、昭和薬科大学、横浜薬科大学
他施設研修
民医連系列の他病院や保険薬局で実地しています。自施設とは異なる環境で、新たなことを学ぶ機会になります。