QI(Quality Indicator「医療の質」)


厚生労働省 平成25年度「医療の質の評価 公表等推進事業」報告は
こちらをごらんください。

『医療の質と活動の実態調査・改善事業について』

当院では、より質の高い医療・公衆衛生の向上のため、私達が行っている医療の内容を客観的に評価しながら、さらに改善させてゆくことが大事だと考えております。

そこで、当院では研究機関と協力して、お受けになった入院および外来診療に関するデータを完全に匿名化した状態で収集して客観的に分析し、医療や施設運営の質を一層向上させることをめざしております

研究参加と既存情報の提供についての公開情報
  1. 試料・情報の利用目的及び利用方法、他の機関へ提供方法
    匿名化された診療報酬データ(DPCデータ)を、医療の質と活動の実態調査を行い公衆衛生の向上に与する目的に、暗号化通信による電子的送付あるいは追跡可能な宅配等により、京都大学へ提供する
  2. 利用し、又は提供する試料・情報の項目
    厚生労働省により規定され作成されたDPCデータ(年齢・性別、病名、手術・処置・薬剤等の種類、外来受診回数、入院期間、医療費など)
  3. 利用する者の範囲
    「医療の質と経済性に関する実態調査」を実施する研究者
    研究責任者:京都大学大学院医学研究科医療経済学分野教授 今中雄一
    研究実施体制は研究責任者によるホームページをご参照ください
    http://med-econ.umin.ac.jp/disc/
  4. 試料・情報の管理について責任者
    汐田総合病院 情報担当責任者:根本 将司

QI(Quality Indicator「医療の質」)は医療の質を「見える化」する取り組みです。病院として有用と思われる指標を設定し評価・改善に取り組むこと(PDCA管理サイクルの確立)を目標としています。

  1. 「入院患者の転倒・転落発生率」
  2. 「救急車受け入れ割合」
  3. 「リハビリテーション実施率」
  4. 「退院後2週間以内のサマリー作成率」
  5. 「中心静脈カテーテル関連血流感染」

入院患者の転倒・転落発生率

救急車受け入れ割合

リハビリテーション実施率

退院後2週間以内のサマリー作成率

中心静脈カテーテル関連血流感染

 

平成27年度 汐田総合病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
 

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 0 21 56 71 152 220 445 778 696 204

≪解説≫
入院患者年齢層を見ると、0歳~69歳36.5%、70歳以上63.5%となっており、多くが70代80代に集中しています。
平成18年度、70歳以上の入院患者割合は53.7%。
平成22年度、70歳以上の入院患者は60.9%という状況であり、年々入院患者の高齢化が進んでいます。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 120 43.24 21.69 2.5 84.65  
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 102 18.55 14.34 3.92 73.04  
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 手術なし 78 260.9 12.6 3.85 80.18  

≪解説≫
内科で入院する患者の多くは肺炎です、肺炎は主に2種類あります。
・誤嚥性肺炎
嚥下機能と咳嗽反射機能の低下は、肺炎を引き起こす要因となっており、高齢者に肺炎が多い理由にもなっています。
・肺炎球菌肺炎
65歳以上になると、市中肺炎になるリスクが上がる事が調査で分かっています。その原因菌はたくさんありますが、その中で最も多いのは肺炎球菌です 。
※平均在院日数(全国)と比べて長い理由は、一般病棟で急性期治療を行った後、地域包括病棟または回復期リハビリテーション病棟へ転棟しリハビリ治療を行うため日数が長くなっているからです。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 15 10.2 7.84 0 57.53  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 35.09 9.17 0 74.73  
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 10 17.7 17.41 0 72.1  

≪解説≫
外科で入院する患者の1位は胆嚢水腫、胆嚢炎等に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術等症例で、次いで腸閉塞(手術処置なし)、結腸悪性腫瘍に対し結腸切除術を行った症例となっています。
※平均在院日数(全国)と比べて長い理由は、一般病棟で急性期治療を行った後、地域包括病棟または回復期リハビリテーション病棟へ転棟しリハビリ治療を行うため日数が長くなっているからです。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 46 70.48 28.7 2.17 80.59  
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 18 32.89 21.52 0 77.83  
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺 手根管開放手術等 11 7.09 5.88 0 62.09  

≪解説≫
整形外科で入院する患者の1位は「股関節大腿近位骨折」に対する手術症例、次いで「胸椎、腰椎以下骨折損傷、手術・副傷病なし」、「上肢末梢神経麻痺 手根管開放手術等 」と続いています。
※平均在院日数(全国)と比べて長い理由は、一般病棟で急性期治療を行った後、地域包括病棟または回復期リハビリテーション病棟へ転棟しリハビリ治療を行うため日数が長くなっているからです。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 27.47 10.02 0 77.58  
010070xx9910xx 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 17 2.88 3.02 0 72.65  
010070xx97x00x 脳血管障害 手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 9.33 12.14 0 70.87  

≪解説≫
脳神経外科では外傷性の硬膜下血腫、くも膜下出血等の外科的治療が必要な患者さんが多くなっております。
次いで「脳血管障害」に対する血管造影、「脳血管障害」に対する水頭症手術と続いています。
※平均在院日数(全国)と比べて長い理由は、一般病棟で急性期治療を行った後、地域包括病棟または回復期リハビリテーション病棟へ転棟しリハビリ治療を行うため日数が長くなっているからです。

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 2 5 5.53 0 23  
030428xxxxxxxx 突発性難聴 2 7.5 9.6 0 53  
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 2 4 5.31 0 60.5  

≪解説≫
耳鼻科では、「扁桃周囲膿瘍」、「突発性難聴」、「前庭機能障害」で各2症例入院があり、全国平均在院日数と比べて大きな変化はありませんでした。

神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数(自院)
平均
在院日数(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 84 27.07 15.8 2.38 71.2  
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-3あり 副傷病なし 43 48.16 18.08 0 73.09  
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 19 20.21 15.35 0 66.53  

≪解説≫
神経内科では、「脳梗塞」、「糖尿病」が多くなっています。
当院に入院する脳梗塞患者の約7割アテローム血栓性脳梗塞、約2割が心原性脳塞栓症、残り1割がラクナ梗塞(その他)となっています。
糖尿病や糖尿病予備軍と診断された方は脳梗塞などの重大な病気のリスクが高いと言われていることから、神経内科では糖尿病患者の治療・教育入院に力を入れたことから症例3位に入っています。
※平均在院日数(全国)と比べて長い理由は、一般病棟で急性期治療を行った後、地域包括病棟または回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、リハビリ治療を行うため日数が長くなっているからです。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

  初発 病期分類
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明 再発 基準(※) 版数
胃癌 5 2 3 5 0 8 0 23
大腸癌 0 7 4 7 16 11 0 45
乳癌 0 0 0 0 0 5 0 5
肺癌 2 0 3 11 0 2 0 18
肝癌 0 4 0 3 0 6 1 12

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

≪解説≫
5大癌のうち、多い症例からの大腸癌・胃癌・肺癌・肝癌・乳癌の順になっています。
胃癌・大腸癌は、手術治療だけでなく化学療法も取り入れ治療を行っております。
乳癌・肺癌は医師不足もあり手術適用症例がなく、主に緩和をメインに診療を行っています。
肝癌では血管塞栓術やラジオ波等を行っております。
病期不明となっている症例については、治療前の検査入院などにより病期分類ができていないことが理由として挙げられます。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

  患者数 平均在院日数 平均年齢
重症度 0 25 9 50.24
重症度 1 31 20.42 76.58
重症度 2 24 15 81.38
重症度 3 13 25.85 82.31
重症度 4 4 46 83.5
重症度 5 2 9.5 85
不明 0 0 0

重症度が高くなるにつれて、年齢が高くなる傾向にあります。
肺炎治療によるベット上での安静により下肢筋力の低下などが認められた場合、早期にリハビリテーションを提供し、急性期治療後は、回復期リハビリテーション病棟もしくは地域包括ケア病棟にて在宅復帰に向けた支援を行っています。

脳梗塞のICD10別患者数等

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 8 4.88 75.63 0
その他 0 0 0 0
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 0 0 0 0
その他 0 0 0 0
I63$ 脳梗塞 3日以内 159 48.31 72.34 0
その他 15 29.13 72.27 0
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 2 43.5 68 0
その他 31 6 71.81 0
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 0 0 0 0
その他 0 0 0 0
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 0 0 0 0
その他 0 0 0 0
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 0 0 0 0
その他 0 0 0 0

脳梗塞(I63$)に分類される症例数が8割以上を占めます。3日以内の急性期脳梗塞の患者様の平均年齢は約72.3歳であり、高齢の方が発症することが多い症例です。
急性期の治療後、回復期リハビリテーション病棟もしくは地域包括病棟にてリハビリテーション等の在宅復帰を目指した治療・支援を行います。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

内科

Kコード 名称 患者数 平均 平均 転院率 平均年齢 患者用パス
術前日数 術後日数
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 64 1.91 1.75 0 66.03  
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 22 4.82 9.5 0 73.09  
K721-21 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm 19 0.84 1.32 0 66.68  

当院内科の診療科別主要手術別患者数は「内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術」が最も多く、次いで「胸水・腹水濾過濃縮再静注法」、「内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm」でした。
内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術は予定入院となっており、クリニカルパスを見直すことで術前日数を1日短縮できるものと考えます。
胸水・腹水濾過濃縮再静注法についても術前日数を短縮できる可能性があるため、今後診療内容の分析が必要と考えます。

外科

Kコード 名称 患者数 平均 平均 転院率 平均年齢 患者用パス
術前日数 術後日数
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 29 1.07 1.07 0 67.17  
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 28 8.25 6.25 0 65.43  
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 18 1.17 2.72 0 64.56  

外科で最も多いのは内視鏡的大腸・結腸ポリープ切除術となっており、短期入院で安全に行っています。
2位の腹腔鏡下胆嚢摘出術では、術前日数を短縮できる可能性があるため、今後診療内容の分析が必要と考えます。
3位の腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術も同様、短期入院で安全に行っています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均 平均 転院率 平均年齢 患者用パス
術前日数 術後日数
K0461 骨折観血的手術1.大腿 28 4.64 63.29 3.57 81.64  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 17 10.59 68.82 0 78.18  
K0462 骨折観血的手術2.前腕 9 1.44 8.56 0 63.11  

整形外科では、骨折に対する手術が最も多く実施されております。
特に高齢者の下肢骨折が多く、ADL改善までに日数を要することから、一般病棟で急性期治療を行った後、地域包括病棟または回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、リハビリ治療を行うため日数が長くなっています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均 平均 転院率 平均年齢 患者用パス
術前日数 術後日数
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 21 2.81 25.14 4.76 77.81  
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 13 1.85 6.69 0 70.38  
K1742 水頭症手術(シャント手術) 12 11.67 24.92 0 73.67  

脳神経外科では外傷の慢性硬膜下血腫に対する手術が多く、これは早期発見が重要な疾患です。
次いで「経皮的頸動脈ステント留置術」、「水頭症手術(シャント手術)」でした。
平均術前日数の短縮の検討を行い、一般病棟で急性期治療を行った後、地域包括病棟または回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、早期に在宅復帰できるよう努めています。

神経内科

Kコード 名称 患者数 平均 平均 転院率 平均年齢 患者用パス
術前日数 術後日数
K664 胃瘻造設術 8 45.63 72 25 77.88  
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 2 138 56 0 61.5  
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 1 11 13 0 83  

食事が口から食べられなくなった方の受け入れもしているため、胃ろう手術が1位となりました。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 2 0.08
異なる 5 0.19
180010 敗血症 同一 7 0.26
異なる 10 0.38
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0
異なる 1 0.04
180040 手術・処置等の合併症 同一 25 0.95
異なる 2 0.08

当院は、手術や処置などを行う際には合併症を起こさないように細心の注意を払い施行しています。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明した上で、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。