健康コラム

掲載日:2022年2月4日

マスク皮膚炎について

汐田総合病院 皮膚科
高田 裕子医師

 コロナ禍において、日常的にマスクを着用すること多くなりました。マスクは感染予防には欠かせませんが、一年中マスクをすることで皮膚トラブルが生じています。コロナ前より、頬や口周りの皮膚症状で受診される人が増えています。 塗り薬で治療をしますが、症状の原因となっているマスクを常時着用しているために、なかなか治らないのが現状です。 

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マスクで生じる皮膚症状(マスク皮膚炎)の原因としては①摩擦刺激、②蒸れ、③肌の乾燥があります。皮膚表面を覆う「角質層」は外的刺激から守ってくれますが、マスクと毎日こすれあうことで、少しずつ削られバリア機能が低下します。マスクの内側は吐く息で蒸れて高温多湿になり、細菌や雑菌が増えます。マスク着用中は蒸れていて肌が潤っているように感じますが、マスクを外すと水分は蒸発し、肌の水分も奪われるので乾燥します。対策として以下2つを紹介します。

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①自分に合うマスクを探すこと

 感染予防には不織布マスクが一番いいと言われていますが、不織布マスクが接触する部分が痒くなったり赤くなったりすることがあります。痒みや赤みが出たら、無理に着用せずに洗って繰り返し使えるマスクなど、肌に刺激にならないマスクを着用することが大切です。

②皮膚に刺激を与えず休ませる

 肌荒れを起こしている皮膚は敏感になっているため、いつも使っている洗顔料や化粧品も刺激になってしまうことがあります。その時は、石鹸は使わずお湯のみで洗顔し、いつもの化粧品などは使用せず、ワセリンなどの保湿剤のみで肌を休ませることも大切です。マスクをはずすことができないため、治るのに時間がかかることが多いですが、なかなか治らない場合は皮膚科を受診して、早めに治療してください。