健康コラム

掲載日:2019年9月4日

「白内障」について


うしおだ診療所 眼科 小早川 奈穂子医師

 高齢化社会が進む現在、白内障は誰にでも起こる身近な病気です。今回は白内障についてお話させて頂きます。

白内障とは?

 白内障とは目の中の水晶体(カメラでいうレンズ)が濁ることにより視力低下や、かすみ目、まぶしさなどが起こる病気です。正常な水晶体は透明で、外から入ってきた光を屈折させて網膜に像を写す物を見るための重要な役目をしています。

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 しかし、様々な原因で水晶体の中のたんぱく質が白く濁ってしまうと集めた光が上手く眼底に届かず、物がぼやけて見えます。白内障は目の中の濁りなので、メガネでの矯正はできません。

白内障の原因

 白内障は様々な原因で起こりますが、最も多いのは加齢により水晶体が濁ってくる加齢性白内障です。早ければ40歳代で発症し、60歳代では60%、80歳以上の高齢者ではほぼ100%とされています。

 一方で、若年者でも糖尿病やアトピー等全身疾患の合併症による白内障や、風疹等の先天性、眼外傷、日光暴露、放射線、ステロイド内服、ブドウ膜炎の併発等の要因があるため、白内障は多因性の病気と言えます。

白内障の症状

 水晶体の濁り方によって症状も様々で、視力の低下、かすみ目、光がまぶしい、物が2重3重に見える、一時的に近視が進み眼鏡が合わなくなる等の症状がみられます。
 また進行の程度には個人差が強く、片眼のみ見えづらくなることもあります。

白内障の治療

 早期の白内障では水晶体混濁の進行を遅らせる目的で点眼薬を使用することもありますが、濁った水晶体を元に戻し、視力を回復することはできません。

 白内障が進行し、日常生活に不自由を感じるようであれば手術を行います。手術は濁った水晶体を超音波で取り除き、新たに眼内レンズを挿入するという方法が一般的で、局所麻酔(点眼麻酔)で行われる安全性の高いものです。

 しかし、視力低下の原因として緑内障、黄斑変性、糖尿病網膜症等の白内障以外の病気が潜んでいることもあり、日常生活で少しでも目の異常を感じたら、気軽に眼科を受診して頂きたいと思います。

 当診療所では、汐田総合病院と連携を取り治療に努めております。