健康コラム

掲載日:2019年7月9日

骨粗鬆症と骨密度測定について


診療放射線技師 曽我部 秀俊

 骨粗鬆症は、2000年に米国衛生研究所の会議で「骨強度の低下を特徴とし、骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患」と定められました。日本での患者数推定は1300万人といわれ、50歳以上の女性の約25%、男性でも70歳を過ぎると10%以上は骨粗鬆症の状態にあると考えられていて、患者数は人口の高齢化とともに増加しています。

骨粗鬆症の危険因子

 加齢、性別(女性)、家族歴、遅い初経、早期閉経、過去の骨折、カルシウム不足、ビタミンD不足、ビタミンK不足、リンの過剰摂取、食塩過剰摂取、極端な食事制限、運動不足、日照不足、喫煙、過度の飲酒、多量のコーヒー摂取など。

骨粗鬆症骨折を起こしやすい部位

 椎体(背中)、大腿骨近位部(足の付け根)、橈骨遠位端(手首)など。骨粗鬆症に関する骨折や転倒は、介護が必要になる原因の10%を占め、骨折後に生じる合併症によって死亡率も上昇します。

●予防

 一次予防として、若年期(18歳以下)に可能な限り高い最大骨量を獲得することで、閉経後に起こる骨密度低下を可能な限り抑制できます。二次予防としては、中高年者が骨粗鬆症検診を受けることで、無症状の段階で骨粗鬆症患者とその予備群を早期に発見できます。

●骨密度の検査

 様々な測定機器がある中で、骨密度測定の条件を満たす装置が「躯幹骨DXA装置」です。(躯幹骨とは主に頭を除いた骨のこと。)測定部位は腰椎と大腿骨近位部。検査時間は検査着に着替えるため約10分で被曝線量は胸部レントゲンよりも低線量です。骨粗鬆症は無症状で進行していく疾患なので、是非この機会に骨密度測定を受け、疾患の早期発見と予防を行って下さい。

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躯幹骨DXA装置(GE社製)

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骨密度結果レポート