健康コラム

掲載日:2012年3月6日

脳梗塞について(2)


汐田総合病院 神経内科 廣瀬 真次医師

2月号でもお話ししましたが、脳梗塞は後遺症が残ることが多く、死亡につながることもある怖い病気ですので、予防と脳梗塞になってしまった場合には迅速な対応が重要です。今回は予防とリハビリを中心にお話します。

予防は

適度な運動、適度な水分補給、バランスの良い食生活、禁煙など生活習慣に注意します。既に高血圧、糖尿病、高コレステロール血症と診断されている方は、それらの治療を継続することが脳梗塞の予防につながります。これらの病気は自覚症状が無いため無治療の方も多くおられますが、脳梗塞をはじめとする動脈硬化性疾患になる危険性が高まるため、治療を受けましょう。

心原性脳塞栓症の原因となる心房細動がある方は、抗凝固療法により脳梗塞を予防することができます。

リハビリは

脳梗塞を発症した場合、日常生活に支障が出ることが多いです。症状の回復はもちろんですが、障害を受け入れながら生活することが必要なためリハビリを行います。当院では急性期から回復期のリハビリを積極的に行っております。

急性期リハビリは発症後まもなくより開始し、廃用症候群(安静状態が長期に渡って続く事によって起こる、さまざまな心身の機能低下)の予防と早期からの運動学習によるセルフケアの早期自立を目標とします。

さらに数ヶ月という期間をかけて回復期リハビリを行います。セルフケア、移動、コミュニケーションなど能力の最大限の回復と早期の社会復帰を目指します。

最後に

当院では脳梗塞治療の24時間体制をとっておりますので、脳梗塞が疑われる症状(片方の手足・顔半分の麻痺・しびれ、呂律が回らない、言葉が出ない、人の言うことが理解できない、立てない・歩けない、物が二つに見える、めまい、意識障害など)が現れた時は大至急受診して下さい。

「暮らしとからだ」第577号(2012年3月1日付)