健康コラム

掲載日:2021年8月5日

暑い夏を乗り切りましょう


うしおだ在宅クリニック
原田 人己 師長

 今年は例年より2週間長い梅雨になり、梅雨明け後はいよいよ猛暑の時期がやってきます。今年の「夏の暑さ」は「ほぼ平均並」、しかし平均値が上がっているので、やっぱり暑い夏になりそうです。そろそろ夏の風物詩の「にいにいゼミ」も鳴き始めますが、今年の横浜の初鳴きは7月11日だったそうです。

 この「暑さに慣れていない時期」が更に熱中症のリスクを高めてしまいます。特に子どもや高齢者等は暑さを感じにくく「いつの間にか熱中症になっていた」ということも少なくありません。

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 大人は体の60%が水分でできていますが、子供は大人より水分量が多く、体温調節機能が十分発達していない為、脱水症状に陥り易いのです。周囲の大人が水分を摂取する環境を作る必要があります。

高齢者の水分摂取を考える

  • 加齢により筋肉量が減少し、体内に水分を貯める機能が低下する。
  • 腎臓機能低下により尿量が増加する。
  • 喉の渇きを感じにくくなる為、脱水になっていても自覚しにくい。
  • 皮膚の感度が低下し暑さを感じにくく、発汗機能も低下し、体内に熱がこもり易くなる。

 これらの老化現象から「のどの乾き」を感じた時には既に水分不足になっているケースが少なくありません。生活習慣病等の持病があり水分制限をされている場合以外は、1日1.5ℓは摂取するように心がけましょう。また、水分摂取のコツはこまめにとる事です。
 熱中症の救急搬送の半数近くは室内という統計もあります。コロナ禍で外出を控えざるを得ない状況ですが、換気をこまめに行い、エアコンと扇風機を上手に使いこの夏を乗り切りましょう。

最後にきちんと汗をかく体づくりについて

 暑さに十分慣れていないこの時期、汗をかきやすい体にする事も重要です。信州大学の能勢教授のお勧めウォーキング方法を紹介します。

  • ややキツめの早歩きを3分間行う。目線は25m前方を見て背筋を伸ばし、大股で踵から着地する。その後ゆっくり歩きを3分間行い、1日5セット行う。
  • 目安としては、1日5セットで週4日行い、1〜2週間程度実施する。

本格的な暑さを迎える前に、無理しない程度で行なってみては如何でしょうか。