健康コラム

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年末年始特別編「私と民医連②」

清水ヶ丘セツルメント診療所 川﨑 博通医師

 前号に引き続き「私と民医連」というテーマで書かせて頂きます。

交流・支え合いを大切に

 第三に友の会員の交流は大切です。将棋、囲碁、カラオケ、麻雀、歌声、絵手紙、習字、生け花、ハイキング、旅行などなど沢山のサークル活動も素晴らしいです。患者であれば尚更必要になり、患者会の組織化も積極的に開かれれば、悩みの相談にもかかわることになります。

がん患者さんのホスピス対応は身につまされます。各所での食事会などは本当に喜ばれています。友の会にとどまらず、幅広く行われることです。

 病院を中心に子供たちへの学習塾や食事会、認知症のお茶会や憲法カフェなどが様々に開催されております。極めて大切な地域活動であり、行政をも巻き込んで一層幅広く日常的に開かれることです。

 更に介護者の交流や支え合う機能が求められます。本来、介護保険導入時は当時の看護する方はご家族ばかりか、不十分ながらシステムとして社会的にはあったのです。それが次第に削られ、ご家族の多大な負担に押し付けられてきています。大いに交流を進めましょう。

誰もが安心の医療・介護を

 第四に無料定額診療事業が十分理解され、誰もが安心していつでもどこでも親切でよい医療・介護を受ける権利を行使することです。憲法13条では誰もが幸福な人生を全うすることを保障しています。

 昨今、高薬価である薬が幅を利かせています。年間3,500万円もする抗がん剤など許せません。本来、薬は人の病気や日常生活に欠かせない必需品なのです。手の届くもののはずです。その意味では薬価作成、決定過程を透明化して誰もが安心して、負担なく、使えることにすべきなのです。

異常な事態は改善されるべきです。人としての原点に立って、毎日の生活を新鮮に、豊かな心持で、楽しく、幸せに送れます様に期待します。

 最後に安倍晋三首相は憲法を敵視して、先の臨時国会で憲法改正を声高に主張しています。憲法擁護義務を蹴散らして、更には沖縄県民の基地撤去の民意を踏みにじって辺野古の海に土砂搬入を強行しようとしています。正に平和と民主主義が軍靴で圧殺されかねません。

今の時代だからこそ、私たちの存在が、民医連と友の会の果たすべき役割こそが、歴史的事業に役に立つのではないでしょうか?お身体に十分留意されて大いにご活躍ください。

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