健康コラム

掲載日:2012年12月24日

子宮頸がん予防ワクチンについて


老健やすらぎ所長 乗杉 輝彦

現在、子宮頸がんに対しのワクチンがあります。癌に対してのワクチンは、ほぼこれのみだと思います。子宮頸がんの約60~70%はヒトパピローマウィルス(HPV)によって引き起こされるといわれています。このHPVに対してワクチンが開発されました。世界120カ国以上の国で承認され、日本でも9歳以上の女児、女性に対して承認されています。HPVは100以上の型が存在しますが、今回はその内の6型、11型、16型、18型に対するウィルス様粒子を含む4価ワクチンです。

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これにより予防できる疾患は、子宮頸がん、子宮頸部上皮内腫瘍、上皮内腺がん、外陰部上皮内腫瘍、膣上皮内腫瘍、尖圭コンジローマなどが挙げられます。1クール(3回)接種すると、数年~数十年持続は期待されていますが、まだ持続期間に対しては確立されていません。すでに性交経験のある女性に対しても(すでにHPVに感染している可能性はあるものの)他のHPV型による疾患の予防効果は期待できるそうです。ただ、すでに感染しているHPVを排除したり、すでに生じているHPV疾患の進行予防効果は期待できません。また、接種により疾患を悪化させたり、癌化を促進させるという見解はないようです。

子宮頸がん

子宮体がん

発生部位 子宮頸部(子宮の入り口) 子宮体部(胎児が育つ部分)
主な発症年齢 30代~40代(20代~30代で急増) 閉経後の50代以降
主な危険因子 ヒトパピロ-マウイルス(HPV)感染 エストロゲンという女性ホルモン

このワクチンはすでに感染しているHPVに対しては効果はありません。また、このワクチンに含まれている抗原はHPV6、11、16、18型の4種のみです。

これ以外の高リスク型HPVへの感染によって子宮頸がんを発症させる可能性があるため、接種後も定期的に子宮頸がん検査を受けることが重要です。

子宮がん検診をご希望の方は汐田総合病院へご連絡ください。