健康コラム

掲載日:2010年7月5日

予防と早期の発見と治療、合併症の予防が大切な糖尿病について


梶山診療所所長 岡山豊医師

梶山診療所の所長に就任しました。予防と早期の発見と治療、合併症の予防が大切な糖尿病についてお話します

皆さん、こんにちは。定年を迎えられた川崎先生に代わり、今年4月より梶山診療所の所長を勤めております岡山です。梶山診療所と汐田総合病院にて内科外来をしておりますので、宜しくお願いします。今回は糖尿病についてお話します。

糖尿病とは…

図1:糖尿病の合併症 血液中の糖分が増加(高血糖)する病気で、ある程度増加すると尿に糖が出ます(尿糖)。中等度以上の高血糖が持続するようになると、特徴的な症状(口渇・多飲・多尿・体重減少・易疲労)を起します。

逆に言うと、ある程度の高血糖では自覚症状がなく、自分が糖尿病であるとこに気づかないこともある、症状が出る頃には糖尿病はかなり進んでいる、ということです。では、無症状時期の糖尿病は問題にならないのでしょうか?

糖尿病の恐ろしさは、引き起こされる合併症にあります。特に、長年の高血糖によって慢性的に起こってくる様々な合併症は、気づかない間に進行しているのです。

(図は、「糖尿病の合併症」。クリックすると大きく表示します)。


糖尿病の慢性合併症とは…

zu-2 糖尿病は、血管を痛め、神経を痛め、細菌などの感染にも弱くなる、全身性の病気です。従って体中のあちこちで障害を起します。

眼では網膜症(失明のリスク)・白内障など、腎臓では腎症(蛋白尿、人工透析のリスク)、手足では神経障害(しびれ・痛み・感覚低下・こむらがえり)や足壊疽・水虫など、動脈硬化によって脳梗塞や心筋梗塞など、口腔内では歯周病など、尿路や皮膚の感染症や場合によっては肺結核も起しやすくなります。

(図は、「日本における糖尿病患者数の推移」)。クリックすると大きく表示します)。


国民の6人に1人が…

近年、糖尿病とその疑いのある人は増加の一途を辿っています。生活習慣病としての糖尿病は中高年者になるほど罹患しやすく、中高年者の罹患はかなり高い割合となります。糖尿病の予防と早期の発見・治療、そして合併症の予防が大切です。