健康コラム

掲載日:2008年7月1日

熱中症を予防して快適な夏を過ごしましょう


神経内科(副委員長) 鈴木 義夫医師

熱中症とは

暑熱環境下において熱の貯留が放出を上回って体温が上昇し、これによって生じたさまざまな身体現象を指します。近年、地球の温暖化、ヒートアイランド現象などにより、高齢者、幼児などの体温調節機能が低下している人、あるいは高温環境下で長時間働く人にとって大きな問題になっております。

熱中症を予防するには

暑い環境下に長時間滞在しないことが最も大事なことですが、それ以上に熱中症の症状をよく熟知し、早期に対処することが必要です。

軽度であれば

軽度であれば、こむら返り(ふくらはぎなどが痙攣を起こして強い痛みを感じる)、疲労感、めまい、嘔気、嘔吐などを引き起こします。これらの状況を自覚した場合、涼しい場所に移動し、衣服をゆるめ横になり、水分をとれば通常回復します。水分はスポーツドリンクなどの電解質を含むものがよいでしょう。体温を低下させるためには 濡れタオルやアイスパックを脇の下、足の付け根など太い血管にあてる方法が効果があります。全身に冷水を霧状に吹きかけることも有効です。

異常がみられた場合は

反応が鈍くなったり、言動がおかしいなどの異常がみられた場合は重傷と考えられ、病院で点滴などを受ける必要があります。これを放置すると昏睡状態に陥ったり、死に至ることも珍しくありません。

熱中症は適切に予防すれば100%防げる病気です。熱中症に関する知識を身につけ、快適な夏を過ごしましょう。

「暮らしとからだ」(2008年7月1日付)