健康コラム

掲載日:2006年7月1日

高血圧のはなし(3)


汐田総合病院内科 加藤崇之医師

高血圧の運動療法

運動療法は食事療法、薬物療法と並んで重要視されています。それは

①    血圧の安定もしくは低下
②    筋力アップによる代謝面での改善
(糖尿病、高脂血症等の生活習慣病を予防)
③    心臓自体が鍛えられ、心臓の負担が軽くなる
④    ストレス解消

の効果が考えられます。

運動種類としてはウォーキング、軽いジョギング、サイクリング、体操、水泳などの有酸素運動がよいが、息を止めて力をこめる運動(懸垂、腕立て伏せ、重量挙げなど)や団体競技(サッカー、バスケットボールなど)は望ましくありません。

運動の強度としては、汗ばむ程度、脈拍数で138-(年齢÷2)になるペース、通常は110~120程度が望ましいです。運動の頻度は1日に30分以上を2日に1回、出来れば毎日行うことが理想的です。無理なく継続することが大切です。症状によっては医師と相談のうえで進めていきましょう。しかし、①安静時血圧が180/110㎜Hg以上 ②脈拍が1分間に100以上 ③心臓、腎臓、脳に障害がある ④体調が悪い(熱がある、頭痛・腹痛がする、下痢をしている、睡眠不足など)の時は避けましょう。

アルコールと高血圧について

少量のアルコールは血管を拡張させ、血圧を下げます。1日の適量としてはビールなら大瓶1本、日本酒なら1合、ウィスキーならシングル2杯、ワインなら30ml程度です。適量を守り、飲み過ぎないようにしましょう。

高血圧とストレスについて

ストレスは血圧を上昇させる原因となりますので、ゆとりをもって生活することが重要です。自分なりのストレス解消法を見つけて、自分のペースを取り戻しましょう。

最後に、入浴で気をつけることをお話します。

①    冬場は脱衣所や浴室をあらかじめ温めておく。
②    浴室が温まっていない一番風呂は避ける。
③    半身浴とする。
④    お湯の温度は42℃を超えないようにし、入浴時間も短めにする。
⑤    冷たいタオルを頭にのせ、湯のぼせを防ぐ。
⑥    体調の悪いとき、飲酒後、食事直後の入浴は避ける。
⑦    出浴後はコップ1杯の水分を補給する。

「暮らしとからだ」2006年7月号