汐田総合病院だより第6号(2014年11月)

汐田総合病院の夢を描き看護責任者として四半世紀。看護部紹介。施設紹介「うしおだ老健やすらぎ」。


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 「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」 吉田松陰 看護管理に身を置いたとき心に刻んだ言葉です。夢を語ることの大切さ、管理者としての責任、生きにくい時代に、命と真摯に向き合うことを選択した自分を励ます言葉です。 私ごとになりますが、汐田総合病院に1986年から務め28年、1989年に看護管理者の任命を受け26年が過ぎました。2011年には副院長として、院長の補佐をする職を拝命し、看護分野だけでなく、病院全体の安全管理の責任を仰せつかっております。IT・平均在院日数・安全管理という三重苦に悪戦苦闘し、様々な思いに対峙し、看護経済の追及、診療報酬との戦いの中、当法人の看護職は220名、補助者は100名に上ります。看護部の理念は、常に患者様に学ぶ真摯さ、専門性・継続性の追求を掲げています。真の健康を取り戻すには、「口から食べる事」が最も重要です。そして、日常生活 取り戻すため、的確に判断できる知識と観察力、回復力を導く看護技術を追求しております。 ですが、高齢化社会を迎えてきた現在、在宅医療にも重点を置いて、当病院も様々な対応が迫られています。そして、65歳以上が3人に一人、75歳が以上は5人に一人となる「2025年問題」。この言葉が今は当たり前に話題となっていますが、私たち医療従事者にとって未知で困難な時代の始まりとなります。これからの超高齢化社会を迎えるにあたって、私たちの汐田総合病院も時代を先取りし、大きな環境変化に対応した医療供給体制、病床機能の再編と連携、在宅医療の構築をめざし、準備をしています。具体的な構想としては「高機能ケアミックス病院」という、2次救急医療の実施、在宅・施設での症状急変への対応、一般急性期、亜急性期医療に対応できる医療レベルと体制で一般急性期病棟、回復期リハ病棟、療養病棟等を備え、訪問看護・訪問リハビリ等の在宅部門を併設し、「切れ目のない」シームレス医療の提供が可能なハードとソフトを有する病院をめざしていきます。 引き続き、地域の関係医療機関の皆様方との連携を深め、私自身の役割を果たし絆を築き、当病院が、さらに地域に根ざしていけるよう若手の看護師の指導に努めていく所存です。今後も汐田総合病院ともどもよろしくお願いします。医療・福祉・介護にわたる総合的なサービス提供を通じて、患者様との協同、患者様の信頼と納得、無差別平等を追求します。汐田総合病院の夢を描き看護管理者として四半世紀汐田総合病院副院長・統括看護部長  小田 明美汐田総合病院だより汐田総合病院だより第6号2014年11月


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