健康コラム

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白内障の症状と治療(1)

汐田総合病院 眼科 北原 江医師

今回から「白内障の症状と治療」のテーマで3~4回シリーズで、北原江先生からご紹介していただきます。

白内障とは

人の目は、よくカメラにたとえられますが、カメラのレンズに相当するのが水晶体です。水晶体は直径9ミリ、厚さ4ミリの凸レンズの形をしていて、膜(嚢)に包まれています。この膜の前面が「前嚢」、後面が「後嚢」と呼ばれています。

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一方、水晶体の中身は、透明な組織でタンパク質と水分から構成され、「皮質」と「核」にわかれています。正常な水晶体は透明で、光をよく通します。

しかし、さまざまな原因で水晶体の中身のタンパク質が変性して、濁ってくることがあります。これが「白内障」です。

水晶体が濁ると、光がうまく通過できなくなったり、光が乱反射して網膜に鮮明な像が結べなくなり、視力が低下します。

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