健康コラム

掲載日:2011年7月5日

腰痛について(1)


汐田総合病院 整形外科 小和瀬 智子 医師

腰痛とは、腰やおしりのあたりに痛みを生じるもので、最初に整形外科を受診される方が多いと思います。

原因はさまざま

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しかし、腰痛の原因には、さまざまなものが挙げられます。内臓や血管に由来するもの、ストレスなどの心因性のものなどといった、一般的に整形外科以外の科で診療を受けるものも、意外に多いのが実際です。

たとえば、尿管結石や膵炎・子宮や卵巣の疾患が主にあげられますが、特徴としては、動きに伴わず、安静にしていても痛みがあることが多いです。なかには、感染や悪性腫瘍による痛みのこともありますので、注意が必要です。

それでは、整形外科で扱う腰痛の原因で多いものをあげてみます。最も多いのは、いわゆる腰痛症で、生活習慣や加齢などが原因で起こることが多く、はっきりとした原因がわからないこともあります。他には、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症・骨粗鬆症に伴う腰痛等が多いのですが、安静時には痛みが少なく、動きに伴って痛みが増加するのが特徴的です。このように、一口に腰痛と言っても、様々な原因があるのです。

どんな治療を

では、整形外科で扱う腰痛の一般的な治療法とは、どんなものでしょうか。たいていの腰痛は、ある程度の期間を経ると改善することが多いので、その痛みの強い時期を痛み止めやコルセットを使ったり、リハビリをしたりして過ごしていくことになります。安静も大事ですが、過度な安静は腰痛にとってむしろマイナスで、ぎっくり腰の時でさえ、動けるならなるべく動いたほうが良いくらいです。

痛みがかなり強い場合には、ブロック注射といわれる神経のそばに痛み止めを打つ注射を行うこともあります。手術となる患者さんは少ないのですが、麻痺があったり、トイレの感覚がおかしくなったりした場合には、手術を行うこともあります。

*次回は、腰椎椎間板ヘルニアについてです。

「暮らしとからだ」第569号(2011年7月1日付)