健康コラム

掲載日:2010年8月4日

「夏の暑さを甘く見ないで!」熱中症を予防しましょう


訪問看護ステーション三ツ池所長 吉成 一美

訪問する中で、冷房が嫌いで、クーラーがないお宅、クーラーのない部屋で寝起きされている方がいらっしゃいますが、扇風機を回していても、安心はできません。「水分を取りすぎると、余計に汗をかくから、トイレが近くなるから」と、水分を控えている方など、熱中症の危険が心配な方が見受けられます。在宅で寝たきりの方などは、特に介護者等が、十分に注意をしてあげてください。日常生活を少し見直すことで熱中症を予防し、楽しく安全な夏を過ごしましょう。

熱中症とは

外気が30度を超えると、身体の代謝が上がり、じっとしていても、身体の体温が高くなってきます。人の身体は、健康に過ごせるように、自力で調節する能力があり、多少の暑さでは問題ないように、汗をかく事などで、体温を一定に保つようにできています。しかし、その調整能力にも限界があり、調整能力が働かなくなり、身体の体温が異常に高くなって引き起こされるのが熱中症です。

どんな症状がでるの?

めまい、たちくらみ、頭がボーっとする、頭痛等症状があれば、水分、塩分を補給し、冷房の利いた室内など、涼しい環境に避難しましょう。意識がもうろうとしている場合は、とにかく身体を冷やし、救急車を呼びましょう。

高齢者と幼児には、こまめな気配りを

冷房が普及して、快適に過ごせるようになったように見えますが、それに慣れてしまい、体温調節や発汗機能などの身体調整能力も低下してきているとも、言われています。ご自身の管理をするとともに、特に、高齢者、幼児の場合、調整能力が十分でないので、周りの人がこまめな気配りをしてください。

高温、多湿に気をつけましょう。湿度が高いと身体の熱が発散されにくいため、熱が体内にこもり易くなります。除湿機能なども上手に使用しましょう。

どんなことに気をつけたらいいの?

  1. 暑いところに長時間いない。日陰や、風通しのいとこらを歩く。日傘をさす。帽子をかぶる(帽子で頭がむれないように使用する)
  2. 意識して水分をこまめに補給する。夏はじっとしていても汗が出るので、汗が出るから飲まないということは危険です。
  3. 汗をかいたら、こまめに汗をふき、着替えをする。締め付ける服装はなるべくしない。(汗をかいたままにしておくと、次の汗が出にくくなり、身体に熱がこもり易くなります)
  4. このくらいの暑さは、大丈夫と思う前に、市販のアイスノンを利用したり、保冷剤(生ものなど買ったときなどに付いてくる、小袋状のもの)を冷凍庫で、再度、凍らせて置いて、タオルに巻いて、首筋や、頭、脇に下に挟んでください。
  5. 冷房は適温で使用する。風が直接当てらないようにし、扇風機などで冷気を循環させる事は有効。
  6. 室内の温度が上がりすぎないように、カーテン、すだれなどで、直射日光が入り込まない工夫を。

「暮らしとからだ」第558号(2010年8月1日付)