健康コラム

掲載日:2019年4月8日

汐田総合病院の新しいリハビリ装置「麻痺した手のリハビリを補助」いまどきの医療と技術(7)


汐田総合病院 作業療法士 山田まい

 脳卒中の後遺症によって麻痺した手のリハビリのために、当院ではIVES(アイビス:随意運動介助型電気刺激)装置を2019年2月に新しく購入し、IVES療法を導入しました。 IVES装置は、麻痺した筋肉の微弱な活動を電極で感知し、その活動に応じた電気刺激を与えます。

 筋肉は動かしていない時でも微弱な電流が流れていますので、麻痺した手を動かそうとしても動かせない場合、この装置を使って麻痺で弱くなった筋肉の力を補助します。
 なお、電気刺激の強度は人によって異なりますが、不快とならない程度に調整されます。

脱臼を元に戻しながらリハビリ

 脳卒中になると一般的に、損傷された脳の反対側の手足に麻痺(片麻痺)が起こります。麻痺した手の肩関節は腕の重さを支えきれずにズレが生じることがあり、これを肩関節の亜脱臼といいます。

 この亜脱臼に対してIVES装置を使用することで、脱臼した肩を元の位置に戻しながら訓練と併用することも出来ます。IVES療法を通じてリハビリや日常生活を行い、麻痺した手を使用することで、手の機能の維持や更なる回復が見込まれます。

 当院では、コンピューター技術とロボット工学を応用した上肢用ロボット型運動訓練装置ReoGo‐J(レオゴージェイ)というロボット療法も実施しており、今後はIVES療法との併用も行っていく予定です。

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▲IVES装置

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▲▼動かしたい筋肉に電極を腕に貼って使用します

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