健康コラム

掲載日:2018年10月1日

在宅訪問診療について


うしおだ在宅クリニック 所長 塩田 純一医師

 自宅に御伺いして診療をする往診は、汐田診療所が開設した昭和28年に既に行われていて、今も在宅クリニックの入っているヒューメディカビルの1階に汐田病院初代院長の桐山先生が往診する写真が飾られています。友の会会館の隣のビルで、誰でも入る事ができますので病院にいらっしゃった折にのぞいてみて下さい。

必要な方へ在宅医療を

 当時は、往診は診療報酬が安く赤字部門でほとんどの医療機関ではやっていないことが多かったのですが、神経難病や脳血管障害後の重症患者さんが多かった汐田病院では200人規模の往診は赤字ながら続けていました。

 十数年前より「訪問診療」と名を変えて定期往診に保険点数が付き、にわかに訪問診療に参入する新規医療機関が増え、介護保険の導入とともに入院から在宅医療への切り替えが進みました。最近では家で最期まで過ごしたい、あるいは最期は家で迎えたいと言う方の希望を叶えることが出来るようになりました。

きめ細かなケア

 特に高齢者の増加、それに伴い認知症患者さんの増加があり、急激に在宅医療の要望が増えています。

 癌の緩和ケアなどは日々の症状の変化を見ながら、お薬の量を決めてゆくので、通院では診きれない症状の変化を在宅では捉えることができ、きめ細かい管理ができます。認知症の患者さんについても周辺症状と言われる興奮や暴力など実際みられる症状に合わせて鎮静する内服の選択や量の調節を行うことなどができます。これら家庭での症状を細かく把握しながら診療をするのが「訪問診療」の利点なのです。

 特に最近では高齢、独居、認知症、癌と四重苦の患者さんが見られるようになり、昔なら長期入院で管理していたのですが、それが困難になり訪問診療で管理するようになりました。是非、友の会の方々にも在宅患者診療にお力添えをお願いいたします。

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【上の写真】 往診におもむく桐山先生(当時)