健康コラム

掲載日:2018年6月28日

紫外線対策について


汐田総合病院 皮膚科 小原芙美子医師

紫外線が強い季節

 日差しが強い季節となりました。紫外線は1年の中では4月~9月に強く、1日のうちでは10~14時の間が強く、早朝・夕方に非常に弱くなります。屋外活動をする場合はなるべく紫外線の弱い時間帯に行い、強い時間帯に行う場合は不必要な日光浴は避け、きちんと紫外線対策を行うことが大事です。

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シミ・シワの原因

 慢性的に紫外線に暴露されると、顔や首や手の甲などに光老化をもたらします。
 加齢による老化では皮膚の厚さや色が薄くなる方向に向かいますが、光老化は紫外線に対する防御反応として厚く硬い皮膚となり、弾性力を失って深いシワやたるみとなるほか、シミや良性・悪性腫瘍を生じさせます。
 一時的に大量の紫外線を浴びた場合は日焼け(サンバーン)を起こします。

日焼け対策を

 日焼けにより赤くなってきたら保冷剤などで患部を冷やします。
 冷やしても赤みが引かない場合はステロイド外用薬を塗る必要があり、赤みと一緒に水疱が出来たり、水疱が破けてただれのようになった場合は熱傷(やけど)の治療に準じた治療が必要になります。
 紫外線対策として広い唾がある帽子や長袖・長ズボンの着用、日傘、適量の日焼け止めを使用することで、物理的に皮膚に到達する紫外線を減らすことができます。

1日15分の紫外線

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 一方で紫外線は骨の成長に関与しています。骨の成長に必要なカルシウムを体内に取り込みやすくするため、紫外線によってビタミンDを活性化させる必要があります。
 ビタミンDの活性化に必要な紫外線は1日のうち15分程、短時間の散歩や買い物などで日光が手の甲に当たる程度で十分とされています。
 紫外線に短時間当たっただけで真っ赤になるけれど色素沈着にならない子供の場合、紫外線対策は大切ですが、過剰な紫外線防御は子供の成長の妨げになることもありますので、必要に応じて対策を行って下さい。
 適切な紫外線対策を行うことは、美容目的だけでなく、生涯にわたり健やかな肌を保つために大切な生活習慣の一つとして考えて頂ければと思います。