健康コラム

掲載日:2018年6月28日

ガイデッドサージェリーによるインプラント治療


汐田総合病院 歯科・口腔外科 時崎 洋医師

患者さんに合った方法で

 歯の欠損部分を補う方法として確立されたインプラント治療ですが、様々な手術方法の中から患者さんの口腔環境に合った適切な方法でインプラント手術をしなければなりません。安全にインプラン治療を行うためにも、また長期間快適に使用するためにも、はじめの治療計画とシミュレーションが重要です。そしてそのシミュレーション通りに治療が進むように、最先端の技術や器具を効率よく使用してテクニカルエラーを最小限にする必要があります。

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ガイドを用いた治療

 当科で導入しているガイデッドサージェリーとはコンピュータ断層撮影(CT)で得られた情報を元に専用のソフトウェアを用いてコンピュータ上でインプラント治療を計画した後、手術用のガイドを作製し、これを用いてインプラント手術を行うことです。これにより計画通りの位置にインプラントを埋入することができ、より安全で正確な治療を行うことができます。

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 簡単に言えば、通常フリーハンドで行われるインプラント手術では、程度の差はあれ狙った位置や角度からインプラントにズレが生じてしまうことがあります。インプラントが骨からはみ出してしまったり、変な向きに埋入されてしまうとインプラントが早期に喪失したり、最悪の場合神経や血管を損傷することがあります。ガイデッドサージェリーはこれらのトラブルを防ぐために開発されました。フリーハンドでは手がブレてしまいますが、ガイドに沿ってドリルを進めるだけなので手ブレによる影響を受けません。感覚に頼ることなく計画通りのインプラント埋入手術を行うことで、最終上部構造(被せ物)も理想的な形態に作製することができます。また、手術時の危険部位を確認できるため、安全性を高める目的でも今後さらにガイデッドサージェリーを行う機会が増えていくでしょう。