健康コラム

掲載日:2018年5月1日

認知症予防に「コグニサイズ」を始めよう


汐田総合病院リハビリテーション課
山田里穂(作業療法士)

コグニサイズとは

 国立長寿医療研究センターが作り出した認知症予防の体操です。cognition(コグニション=認知)・「サイズ」とexercise(エクサイズ=運動)を掛け合わせた造語です。

 具体的には「頭を使った課題」と「体を使った課題」を両方同時に行うことによって、心身の機能を効率的に上げていくプログラムになっています。目的は加齢とともに、低下しやすい記憶、認知機能や物事を最後まで上手に達成する力を効果的に向上させることです。

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特別な用具等はいらない

 コグニサイズは原則的に特別な用具や特別な場所は必要ありません。
 例えばステップ台を昇降しながら引き算をする事や、しりとりをしながらウォーキングをするといった事などがあります。みんなで一緒にやると、より楽しみながら運動する事ができるため、運動教室などで取り入れています。

 しかし、急激に無理な運動をする事で機能を良くするどころか悪くなってしまう場合もありますので、十分に注意して行ってください。

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焦らずゆっくり

 自身で運動前に15秒間脈拍を測り、最初は強度を軽めから開始して、徐々に中くらい、強めの順で取り組んでいきましょう。運動習慣がついてくれば強めの運動を行うと効果的です。自分のペースで焦らず、ゆっくり、楽しく運動をしましょう!

6か月以上で効果が期待できる

 コグニサイズの効果が期待できるのは6ヶ月以上続けた場合と言われています。せっかく運動して向上しても取組みをやめてしまうと急速に低下し、また元の状態に戻ってしまいます。運動習慣を身に着けていただいて、少しの運動でも構いませんので長く続けましょう。