健康コラム

掲載日:2017年12月1日

最後まで住み慣れた我が家で(5)


うしおだ福祉サービス 柿崎 勉

 旅行先で、どんなに美味しい食事やきれいな景色が広がるホテルや旅館であっても、帰宅するや否や「やっぱり我が家が一番いいね」との声を耳にする事がありませんか?

 その言葉の中には何があるのでしょうか? 家族・友人・知人・ペットとの本物の寛ぎ、気がねのない自然な空間がある事が理由なのかもしれませんね。
 今回はその中心となるリビングやダイニングの工夫した事例をご紹介させていただきます。リビングには、やや低めのソファーがよく設置されています。革張りで座面の奥行きがあり、座り心地もソフトな、直ぐにうたた寝出来そうな豪華なソファーです!

椅子の変更

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 私どもの提案は、椅子の変更です。とてもご本人が安心して立ち座りが出来るタイプではないからです。適度な高さがあり、踵を引き込むスペースと肘掛けも欲しいところです。緊急措置として固めの座布団を、高さを見ながら2~3枚と「笑点」の大喜利のように敷きこむ場合もあります。

 立ち座りや床までの座り込みのために設計された商品がレンタルの対象になっている事はご存知ですか? 介護保険の対象なので、単なる椅子ではなく、電動にて座面の昇降や、座面を斜め前に押し出してくれるタイプなどデザインも豊富になってきました。

階段昇降機

 また、自費の工事となりますが、電動の椅子と言えば思い描く代表格は階段昇降機です。今日の住環境は戸建ての3階建ても珍しくなく、ご本人の寝室と生活空間が別階になっているお宅や、玄関まで行ければ同階でバリアフリーだけれども、玄関までが公道から十数段の石段というお宅などには有効なユニットです。もちろん屋外対応機種もあり、設置により気軽な外出が可能となります。電動のアシストにより、ご本人とご家族の心身両面から負担を軽減出来たり、生活の幅が広がったりする事で、より「我が家が一番」になるかもしれませんね。