健康コラム

掲載日:2017年8月3日

最後まで住み慣れた我が家で(3)


うしおだ福祉サービス 柿崎 勉

 3回目となる今回は、いよいよ三大介護と呼ばれる重要ゾーンに入ります。浴室・トイレ・台所への生活動線は非常に大切なゾーンで、なかでも私たち日本人が大好きなお風呂は危険性の高いエリアです。当たり前の話ですが、この時のご本人は無防備な裸です。この事がより不安感を強くするため、一層の安全対策が必要です。

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  1. 段差で身体のバランスを崩しやすい
  2. その際に支える部分がない
  3. 洗い場・浴槽の床や底が滑りやすい
  4. 冬のお風呂は寒くて辛い
  5. 浴槽内での立ち上がり・またぎ動作に不安をおぼえる

など、多くのお話を頂きます。

危険をなくす!

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  1. 脱衣所と洗い場との段差は、浴室ドア前に排水溝を設ければ理想のバリアフリーとなりますが、介護保険利用での事例はほとんどありません。多くの場合は、すのこによってかさ上げを行い、段差を可能な限り抑えていきます。
  2. ご本人の習慣や日々の動線を実際に観て確認した上で、手すり寸法や位置を決定して設置します。見た目は細いですが、転倒防止に役立つ大きな存在です。
  3. 浴槽内マットを足元スペースに貼る。すのこの表面は材質・形状が滑りにくいように工夫がされています。
  4. 温度変化が身体に及ぼす影響(ヒートショック)対策としてバスヒーター(乾燥機含)が有効です。入浴される前にストーブで温めておくだけでも効果は高いです。
  5. 福祉用具の貸与対象となっているリフトや入浴補助用具のバスボード、浴槽内椅子を活用する事をお勧めします。

 いつまでも、ご自宅のお風呂に入って清潔でいたい。そんな願いを現実にするのは、この様な改修工事や福祉用具の設置になるのかもしれません。高齢の方や障がいの方が利用しやすい浴室は、ハートからも温まる事が出来ると思っています。

おまけ!

ご本人様や介助者の腰に巻く取手付きの「入浴用介助ベルト」は介護保険の対象になっています。