作業療法

特徴

作業療法は患者様にとって意味のある生活行為(食事、排泄動作、家事、趣味活動など)に対してさまざまな方法、器具や道具を用いて援助、助言を行います。ロボット療法、CI療法、電気刺激療法、生活行為を促すTransfer Package、目標設定を支援するipadアプリADOCなども用いています。また、退院に向けて多職種と連携し、家屋訪問やカンファレンスを通して、社会的サービスや家屋改修の提案などを実施しています。

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<ロボット療法>

上肢用ロボット型運動訓練装置「ReoGo®-J」は脳卒中後の肩、肘の機能改善を図ります。17種類の動作と各種モードを組み合わせ、モニターに表示される目標点に向けて上肢を動かします。

 

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<CI療法>

CI療法は脳卒中治療ガイドライン2015において行うことが強く勧められている(グレードA)治療法です。当院では2009年に開始し、臨床研究を行い、質の向上に努めてきました。当院のプログラムでは1日数時間の麻痺側上肢の運動を10日間行います。実施基準を満たした患者様が対象になります。実施にあたって、作業療法士と患者様ご自身が一緒に目標を設定し、作業を用いた訓練内容を計画します。生活の中で麻痺が残る上肢との向き合い方も共に考えます。これらにより、日常生活での麻痺側上肢の使用機会と質の向上を目指します。

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<電気刺激療法>

当院では随意運動介助型電気刺激装置IVESを使用し、電気刺激によって関節の運動を補助し筋収縮を促します。脳損傷により発生するリスクが高い亜脱臼に対して効果があるとされています。

(American Heart Assosiation Guideline2016)

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<日常生活動作訓練>

食事、着替え、排泄動作など日常生活に必要な能力の向上、家事動作や買い物や外出などの訓練を実施しています。